アセスメントの方法:
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設計・著作©ウイーン工科大学、工学設計研究所-エコデザイン |
掃除が困難であったり、全く掃除できない製品は、非常に短い使用期間で廃棄される傾向がある。製造のために使用されたすべての資源も無駄になる。製品は故障ではなく、美観が悪くて買い換えられる。この状況においては、表面の設計が非常に重要である。表面が汚れを寄せ付けないとか、とにかく”磨き上げる”ことや、洗浄を容易にすべきである。自然界には非常に優れた例がある。はすの花の花弁は、塵の粒子がつかないような表面構造を有している。
もしある程度の磨耗や損傷が避けられないならば、容易に交換できる部品で磨耗や損傷が起こるようにすべきである。取替えが困難な部品が磨耗すると、修理する時間を使い、そのため高価となるので避けるべきである。この方策は、適切なメンテナンスと修繕によって製品を長寿命化することを意図している。
磨耗や損傷にさらされる部品では、いつそれらを取り替えるかが非常に重要な問題となる。磨耗センサーを取り付ければ、交換時期がわかるので、磨耗した部品をあまり早く交換したり(予備部品の損失)、あまり遅く交換したり(その結果として破損、安全性の低下)しなくて済むようになる。磨耗センサーはかなり簡単になりうる(例えば、車のタイヤ)し、かなり複雑な警告システムになる場合もある。
規定された点検間隔を守れば、かなり製品の寿命を延ばすことができる。適切な間隔で清掃したり、磨耗した部品を交換することは、故障なしで使用するために不可欠である。これらの間隔の表示は、必要なメンテナンスに関する情報をユーザーに与えることになる。われわれの例は比較的複雑なシステムを示しているが、簡単な指示計(例えば、警告ランプ)で十分なことが多い。種々の組立品や部品が同じ点検間隔になるように設計すべきである。
標準の工具でメンテナンスや点検作業を行えるようにしなければならない。いつでもメンテナンスができるように、特殊な工具は例外とすべきである。