以下は製品を基本タイプ(A-E)に分類するための指針を示しています。
基本タイプA―原料集約型製品 の特徴:
- 製品は一次アルミ、高合金鋼、銅、ニッケル、炭素繊維等の資源集約型材料(訳注:材料を製造するまでに多くの資源を使用している材料)をかなりの割合で含んでいる。
- 現状で、製品を分解して、資源集約型材料を含む部品をリユース/リサイクルすることができない。
- 製品の製造では、リサイクル材、再生可能な素材、再生部品の使用がまだ行われていない。
- 製品は資源集約型材料を含むが、短期間のみ使用される(訳注:アルミ缶等を想定)、もしくは高頻度で使われない。
- その製品の修理が不可能か、かなりの作業を投入する必要がある。
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基本タイプB―製造集約型製品 の特徴:
- 製品の製造はかなりエネルギー消費型である。
- 製造はかなりの量のプロセス廃棄物、廃水、あるいは排気ガスを出す。
- 製造は大量のプロセス材料と補助材料を使用する。
- 製造は環境に有害なプロセス材料と補助材料を使用する。
- 製品は長距離にわたって輸送される部品を含む。
- 製造は材料やエネルギーを大量に投入する必要があるが、製品は短期間のみ使用される、もしくは高頻度で使われない。
- その製品の修理が不可能か、かなりの作業を投入する必要がある。
- 現状で、製品を分解して、材料・エネルギーを大量に投入する部品をリユース/リサイクルすることができない。
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基本タイプC―輸送集約型製品 の特徴:
- 製品は製造業者とユーザー間の長距離輸送を必要とする。
- 現状で、流通は環境的に健全な輸送手段(鉄道、船、…)を依然として用いていない。
- 製品の流通で、多量の包装材を必要とする。
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基本タイプD―使用集約型製品 の特徴:
- 製品の使用には、エネルギーや材料、例えばプロセス材料を必要とする。
- 製品は使用段階で定常的に移動するか、長距離にわたって移送されるため、大量のエネルギー、プロセス材料や補助材料を必要とする。
- 製品の故障や誤使用の場合に環境への有害な影響が予想される。
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基本タイプE―廃棄集約型製品 の特徴:
- 製品に、廃棄時に特別な処理を必要とする環境に有害な物質や組立品が含まれている。
- 製品使用後に、分解できない、リユースできない、あるいはリサイクルできないという理由で問題を起こす。
- 現状では、製品とその資源集約的な部品を材料循環サイクルに組み込めない。
- 製品は環境的に有害な物質を含んでいるのに、その製品は短期間のみ使われる、もしくは、高頻度で使われない。
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