All basic types (A-E)改良 |
タイプA:原料集約型材料を変えなさい
材料の種類によってその採取における環境影響は異なる。資源とエネルギーの必要量も選択された材料に依存して変わる。 適切な材料の選択目標:環境に優しい材料、リサイクル材、再生可能な素材などの使用による負の環境影響の削減。 資源消費型の材料の使用を少なくしなさい
環境影響の改善は一般に、材料の投入量を減らすことによっても実現できる。 投入材料の削減目標:強度の最適化、機能の統合などにより材料を削減する。 資源を集約的に使用しなさい
製品を最適に使用すれば、製品に含まれる種々の材料を効率的に使用できる。これは資源の効率的な使用に到る重要な方法である。取り扱いが容易でメンテナンスをほとんど必要としない製品は効率的に使用できる。 製品使用の最適化目標:適応性、人間工学などによって製品のユーザビリティを高める。 製品機能の最適化目標:アップグレード性、多機能性などにより機能性を向上させる。 メンテナンスの容易化目標:磨耗予測などによるメンテナンスの容易化 できる限り資源を長く使用しなさい
製品の寿命が長ければ、生産工程で使われた材料を最適に活用することになる。修理が容易であれば製品の早期の廃棄処分を避けられる。 製品寿命の延長目標:寸法変更、表面設計などにより耐久性を高める。 補修性の向上目標:部品のアクセス性、分解性、交換性などを改善する。 製品内に含まれている材料をリサイクルしなさい
再生可能な素材や、二次材料(リサイクルされた材料)の使用によっても資源をよく活用することができる。 分解性の向上目標:製品の回収を可能にし、(締結の変更などによって)分解性を向上させる。 部品のリユース目標:アクセス性、再生性などを向上させ部品リユースを可能にする。 材料のリサイクル目標:分離性向上、ラベル付けなどよって材料リサイクルを可能にする。 タイプB:製造集約型生産工程においてエネルギーと材料の使用を削減しなさい
異なった製造方法は異なった環境影響を与える。同じ製品の生産に対しても、必要な資源とエネルギーの量は製造方法により異なる。環境破壊はしばしば不適切な生産工程から生ずる。 製造におけるエネルギー消費の削減目標:生産プロセスの最適化、再生可能エネルギーなどによって生産工程全体のエネルギー消費を削減する。 プロセス材料の種類と量の最適化目標:生産プロセスでのプロセス材料消費に起因する環境影響の削減(循環化など) 生産工程で使用される材料をより効率的に使用しなさい
生産工程での材料の最適な使用は、廃棄処分の費用だけでなく、材料の調達費用も削減する。 製造における廃棄物を削減する目標:材料の効率的利用、リサイクルなどにより生産における廃棄物を削減する。 外注した材料や部品の購入
製品の対環境性は他の製造者から購入する部品の性質にも依存する。 外注部品のグリーン調達目標:環境に優しい部品の購入 製品をできる限り集約的に使用しなさい
製品を最適に使用すれば、製品内に含まれている価値ある資源を効率的に使用できる。これは資源を経済的に使用する重要な方法である。 製品使用の最適化目標:適応性、人間工学などによって製品のユーザビリティを高める。 製品機能の最適化目標:アップグレード性、多機能性などにより機能性を向上させる。 メンテナンスの容易化目標:磨耗予測などによるメンテナンスの容易化 長期間にわたり製品を使用しなさい
製品の長期使用によって、個々の部品を効率的に使用できできる。修理が容易であれば製品の早すぎる廃棄を防ぐことができる。 製品寿命の延長目標:寸法変更、表面設計などにより耐久性を高める。 補修性の向上目標:部品のアクセス性、分解性、交換性などを改善する。 部品や製品をリユースしなさい
使用後に製品を再生したり、生産工程において多くの投入量を必要とする部品をリユースすれば、コスト集約的な新規部品の製造をしないですむ。 分解性の向上目標:製品の回収を可能にし、(締結の変更などによって)分解性を向上させる。 部品のリユース目標:アクセス性、再生性などを向上させ部品リユースを可能にする。 タイプC:輸送集約型包装を変えなさい
包装材は(回収されない限り)短期間のみ役立つので、包装に使われる材料の種類と量を最適化しなければならない。特に、長距離輸送しなければならない製品においては、包装材の重量も資源の全体の消費に大きな影響を持つ。 包装の削減目標:材料特性、再生可能性、リサイクルを検討することにより、包装材を最適化する。 輸送を変えなさい
種々の輸送システムは異なる環境影響を与える。製品の長距離輸送はできる限り効率的に行われるべきである。 輸送の削減目標:輸送全体の必要性を削減する。 タイプD:使用集約型高度な機能を実現しなさい
信頼性が高く、高機能な製品は、資源を最大限有効に利用し、また顧客の高い満足度を保証する。 製品機能の最適化目標:アップグレード性、多機能性などにより機能性を向上させる。 メンテナンスの容易化目標:磨耗予測などによるメンテナンスの容易化 製品の安全な使用を保証しなさい
頻繁に使用される製品は、使用中の安全が特に重要である。 高環境安全性の確保目標:リスク最小化。 使用段階で投入するエネルギーや材料を減らしなさい
製品がより多く使われれば使われるほど、製品の一生の環境影響全体の中で、使用段階で使用される資源、および、発生する廃棄物や排出物の割合が大きくなる。 使用段階における資源消費の削減目標:使用段階でのエネルギーやプロセス材料の消費を削減する。 使用時における廃棄物の削減目標:使用段階での廃棄物を削減する。 タイプE:廃棄集約型代替材料を使用しなさい
材料の選択は、製品の使用後のリサイクルや廃棄処分に必要な投入量に大きく影響する。 適切な材料の選択目標:環境に優しい材料、リサイクル材、再生可能な素材などの使用による負の環境影響の削減。 製品を長寿命化しなさい製品の廃棄は、その製品(や部品)の長期使用を意図した設計によって遅くできる可能性がある。これはリサイクルが難しく廃棄処分するのに多くの投入量を必要とする有害物質を含む部品においては特に重要である。製品の使用期間を伸ばすことができませんか、そしてそれは意味があることですか?修理によって製品の早すぎる廃棄を避けることができませんか? 製品寿命の延長目標:寸法変更、表面設計などにより耐久性を高める。 補修性の向上目標:部品のアクセス性、分解性、交換性などを改善する。 分解とリサイクル
多くの部品をリユースできるほど、そして材料のリサイクルが容易であるほど、廃棄処分しなければならない材料は少なくなる。そうすれば、処分に必要な投入量は減るし、製品全体の資源のリユース、リサイクル可能性が高まる。この意味で、部品リユースを可能にする設計を行わなければならない。これによって、部品の構造破壊を避け個々の部品の価値を保つことができる。 分解性の向上目標:製品の回収を可能にし、(締結の変更などによって)分解性を向上させる。 部品のリユース目標:アクセス性、再生性などを向上させ部品リユースを可能にする。 材料のリサイクル目標:分離性向上、ラベル付けなどよって材料リサイクルを可能にする。 |
設計・著作©ウイーン工科大学、工学設計研究所-エコデザイン |